本職が語るロードバイクの神髄

主にロードバイクに関する情報や見解など、本職の立場や経験で感じた事を勝手にお伝えする本職マイスターのブログ

ロードバイク:ポジションの出し方、悩む事の重要性

こんにちは本職マイスターです

 

  早速ですがあなたはロードバイクのポジションで悩んだりした事ありませんか?

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 (速い人はみんなどこか同じようなフォームになりますね)

 多少なりともほとんどのサイクリストの方があるはずです。

マイスターなんか考えすぎて後ろにでんぐり返るほどいつも悩んでました。 

 今回はそのロードバイクのポジションについてマイスターなりの自分勝手な考えをお話していきますので少しでも参考になれば嬉しいです。 

 あっでも初めに「俺はポジションなんて適当でも充分速く走れるからどうでもいいや」って方とか「そんなポジションなんて面倒くさいし適当に走れればいいや」って方はスルーしてくださいね。 

 そもそもロードバイクのポジションとは 

ロードバイクのポジションとは、そもそもロードバイクというタイプの自転車を走らせるための乗車姿勢です。

もちろんママチャリやほかの乗り物にも乗車姿勢はありますが、ロードバイクのポジションは格別に難しくだからこそみんなが悩むところですよね。

 なぜロードバイクはポジションで悩むのか

 んじゃぁなぜロードバイクは格別にポジションでそんなに悩むの?

ってことになるんですけど、

それは多くのロード乗りの方たちが少しでも速く、そして楽に、さらに安全に走ることを望んでいるからだと思うんですよね。

頼りになるのは自分の体力だけですからね。

マイスターのまわりにもサイクリングしかやらないサイクリストの方が沢山いますけど、やっぱりみんな口を開けば「どうやったら速く走れるようになる?」とか「登りをもっと楽に走れないかな~」とか言ってます。

サイクリストはみんな今よりも余裕なパワーが欲しいんです。

 マイスター自身もつい4、5年ほど前までの10数年もの間、自分の走力の向上を目指して常にポジションを試行錯誤しながらロードに乗っていた経験が嫌ほどあります。

 ロードバイクの基本ポジション

 一応基本はあります。

おおよそはロードバイクを買った時に、ショップの方がまた下を測ったりしながら初めにセットしてくれるポジションです。

あくまでも基本ですけど

 

・一般的にサドル高の場合は、また下の長さx0.875とか0.885とかショップによって多少違いはあります。

 例えばまた下が800ミリならば

      800x0.885=708ミリ

    BBセンター~サドルTOPまで708ミリになります。

  (BBの中心からサドルの約中心の上面までの距離です)

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・ハンドルまでの位置(手の握る所、STIレバー、エルゴパワー)までの場合は、

 

       サドル高の寸法x0.96とか0.97とかです。

  上記の場合ですと708ミリx0.96=679ミリ

    ( サドルの先端から親指の付け根の位置までの距離です)

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・上半身の前傾度の場合はざっくりですけど

  腰の折れ角が初級者が50度~60度

       中級者が40度~50度

       上級者が30度~40度とか言われています。

 

まあこれらはシューズの裏に取り付けてあるクリートの位置だったり、サドルの後退幅とかも大きく関係してきますけど一般的にはこんな感じです。

 ハンドル、ステム、サドルの重要性

 

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これらのパーツは本当に重要です。

ロードバイクを完成車では買われた場合には、元々決まったサイズのハンドルやステム

ついています。

一般的にハンドル幅は400ミリか420ミリ、ステムは100ミリか110ミリが多いです。

いわゆる無難なサイズですね。

でも無難なサイズではダメなんです。

自分の煮詰まったポジションに持っていくには、ハンドル幅の選択やステムの長さの調整は必須になるからです。

サドルの形状や硬さもお尻(股の部分)にはかなりのパワーがかかるのでとても重要な部分で、ハイレベルなライダーやプロの選手の中には、サドルに大きなパワーがかかる事によってレールが折れたり壊れたりするケースもあります。

これらのパーツの適正な選択なくして、最良のポジション」はあり得ないです。

実走行での重要性

 

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最適なポジションはローラー台では絶対に煮詰まらないです!

数年前からBGフィットやBIKEフィット、など色々なフィッテングサービスやシステムが出てきて、各ショップでもとても力を入れて取り組んでいます。

マイスターの場合は人間が偏屈なんで、あんまり重要視してないですけど。

こういったサービスの決められたデーターや統計はどれだけ説得力があるんですかね?

人間工学に基づいたものなのか、トッププロの選手1000人分のポジションを分析したものなのか何なんですかね。

まぁこの辺のフィッテイングに関しての愚痴はまたの機会にお話しするとして、

やっぱりポジションを探るには実走行じゃないとダメです。

長く続く平坦なストレート、様々な勾配の登りや下り、そして様々なシチュエーションのコーナーなど、すべてを安定してパワフルに走れるポジションを見つけるのは実走しか感じ取ることは無理です。

大切なのは実車での人馬一体感でしょ!

トライ&エラーの繰り返し

 何回も何回も、来る日も来る日も走ってポジションを探る。

サドルは上下に前後、ハンドルは上下におくったりしゃくったり、ステムも伸ばしたり縮めたり、やることは満載です。

試しては戻す。また違う事を試しては戻す。と続ける中でだんだん煮詰まってくるものです。

  自分の五感で感じろ

 ポジションは人に決めて貰うものでは無い!

何度も走りながら自分の五感を研ぎ澄ませて自分の体に問いかけよう。

湧き出るように力が出ているのか?踏めて回せているのか?コーナーは怖くないのか?

これらの感覚は他人には解らないと思う。

自分のアンテナを張り巡らせて、「もうちょっとサドルは上げか?」「ハンドルはもうちょい下げか」など自分の体と対話することでポジションが煮詰めよう。

 

結局何が言いたいのか

マイスターなりのポジションを追及するというのは、結局自分の体の能力を最大限に効率よく動かす為に必要な追及だと思うんです。

しかし残念ながらポジションを追及すれば誰よりも速く楽に走れるというものでは無いです。

小学生の運動会でも走るのが速い子も遅い子もいて、速い子のフォームをみればやっぱり速いのが納得できますよね。

同じようにロードバイクに乗る大人でも何もしなくても速い人がいます。

そういう人は決して力(筋力)が有るから速い訳ではなく、自転車を速く走らせる為の体の使い方が元から上手なんです。

「絶対俺の方が力があるな」って思う爪楊枝みたいなヤツに余裕で負けますよ。

足腰の筋肉がムキムキなヤツよりも「俺のほうが速いじゃん」時も有りますよ。

(使える筋肉を増やすのも大事ですけど)

 

 要は速く走らせる為の体の使い方なんです。

 

上手に体が使えるようにする為にポジションを出す。

最終的に比べるのは人より速いか遅いかではなく、

自分の能力の限界付近まで体が使えていればそれでOKだし納得できるはず。

 まとめ 

  ・買った時のままのポジションではダメ、どこか触ってみよう。

・このままのポジションで良いのか疑問に思う事

・基本はあくまでも基本、決してあなたに合ったポジションではなく適当なポジション  だと理解する事。

・フィッテイングシステムなどは「やってみた」程度にしよう。

・ポジションは簡単には絶対出ない、色々身をもって試すしかない。

・重要なのは筋力ではなく体の使い方という事

・変化なければあなたの走力も変化なし。

  

まあ勝手な考えばかりで参考にならないかもしれませんが、

いずれにしても悩みながら探りながら乗るのもとても楽しいですよ。

 

「今度はあれを試してみよう」と思って走りに行くだけでも楽しめます。

 

あなたも何かを少し変えるだけで、明日はいつもの登りが楽に走れるかもしれませんよ!

 

 一度チャレンジしてみて楽しんでくださいね!

 

ではまた!