本職が語るロードバイクの神髄

主にロードバイクに関する情報や見解など、本職の立場や経験で感じた事を勝手にお伝えする本職マイスターのブログ

ロードバイク:フレームのお話、剛性による乗り味やフィーリングの違い!

こんにちは本職マイスターです

 

あなたはロードバイクのフレームが「それぞれ乗り味やフィーリングが違う」のって知ってますか?

 

 まあほとんどの方が基本的に自分のロードバイクにしか乗ることが無いので、

「そりゃ~形状やメーカーが違えばフィーリングも多少違うんだろうな~」

っていうくらいの感じですよね。

でも実は「全然違います!」よ。

マイスターも始めた頃はもうず~っと「どうなんだろう?」って疑問に感じてました。

そんなところを今回も本職目線で自分勝手にお話させて頂きます。

 

ロードバイクのフレームとは 

フレームとはロードバイクを構成するメインのパーツで、いわゆる骨格の部分です。

その骨格をもとにハンドルやホイールなどの様々なパーツを組み上げる事によって一台のロードバイクが完成します。

一般的にはフレームとフロントフォークとをセットしたものをフレームと呼ぶことが多いですが(「そろそろフレーム交換したいな~」とか言う場合ね)、正確にはフレームとフォークをセットしたものを「フレームセット」と呼びます。

f:id:roadmen:20190114001635j:plain(カーボンのフレームセット)

そしてそれぞれのロードバイク「乗り味やフィーリング」は、このフレームというパーツが大きく左右し「ほぼ決定付けてしまうとても重要な役割を持つパーツ」なんです。

 

  ロードバイクのフレームの種類 

・クロモリフレーム (乗り心地が独特でクラシカルな雰囲気、重量が重い)

・アルミフレーム  (レースでも使え割と安価で軽量、エントリーモデルが多い)

・カーボンフレーム (現在の主流で超軽量で高性能だが高額なものが多い)

・チタンフレーム  (これも乗り味が独特だがマニアックで超高額)

など

読んで字のごとく主に「素材の違い」が大きいです。

少し詳しく言うと特殊なスカンジウムフレーム、ステンレスフレーム、マグネシウムフレームなどや、過去にはアルミとカーボンを場所によって使い分けたハイブリッドなフレームも有りました。 

f:id:roadmen:20190114114520j:plain(細身でクラシックなクロモリフレーム)

 

ロードバイクのフレームによる用途の種類 

・サイクリング用 (アップライトで楽なポジションが作れる、衝撃吸収性が良い)

・レース用    (前傾の強い攻撃的なポジションが作れる、硬く反応が良い)

など

各メーカーごとに大体は上記の2種類がラインナップされていますが、実際にはサイクリング用でレースに出ている方も大勢いますし、レース用でサイクリングしか走らない方も大勢います。

まあ「サイクリングとレースどちらに向いているか」って感じですかね。

 

ロードバイクのフレーム剛性ってなに?

ロード乗りの間でよく耳にする「剛性」というキーワード

よく自転車メーカーが「ニューモデルはBB周りの剛性が旧型に比べ10%アップ」とか書いてあるやつです。

剛性って一体何なんでしょうか?

簡単に言うと「外から力が加わった時のフレームのねじれや曲がり」の事です。

ザックリ説明するとロードバイクの場合、走らせる為に左右のペダルを力強く交互に踏み込んだ(回す)時のフレームの歪みの度合いです。

f:id:roadmen:20190114114733j:plain

 

フレーム剛性による乗り味やフィーリングの違い 

BB周りの剛性が高いとペダルを踏み込んだ時の「BB付近の歪み」が少ない為、「硬い物をダイレクトに踏んでいる感じ」がします。

踏み込んだ時のフレームの逃げ(歪み)も少ないため、脚に反発を大きく感じ重いギヤを踏みにくくなり軽めのギヤを自然に選択することが多くなります。

結果剛性が高いものはどちらかというと、「乗り味が硬め」で脚への負担も大きいため長距離を走ると「疲れやすく手強いフィーリング」を感じる人が多いようです。

逆にBB周りの剛性が低いと感じ方も全く逆で、踏み込んだ時の逃げも大きいため比較的重いギヤが踏みやすくなり、重めのギヤをリズムよく回すことが出来ます。

結果剛性が低いものは、「乗り味も柔らかめ」で脚への負担も軽いため、長距離でも「疲れにくく優しいフィーリング」を感じる傾向があります。

ただ感じ方には個人差があり誰にでも当てはまるものではありませんが、

マイスター自身の経験上も、何台乗り換えても感じる事は全く上記のフィーリングといつも同じでした。

ロードバイクの乗り味やフィーリングというのは実際にはフレーム剛性だけでなく、ホイールやハンドルといった各パーツによっても割と違いが出てきます。

f:id:roadmen:20190114114906j:plain(BB周り)

 

フレーム選びの難しさ 

フレームの形や重量が違うのはメーカーのカタログやネットで調べれば誰にでも解りますよね。

でもフレームの剛性感って「実際に乗ってみないと」やっぱり解らないんです。

仮に試乗などでおおよそ剛性感が解ったとしても、「自分にとって剛性の高いフレームが合うのか合わないのか」なんて大体の方は解らないんですよね。

これはロード歴の長い上級者の方であっても、色々なロードを乗った経験が無ければ一緒です。

それに皆さんも「自分に何が合うのかなんて解らない」って事をよく理解しているので、結局は「合うか合わないか」ではなく、「硬めが乗りたいのか柔らかめに乗りたいのか」で選択するしかないんです。

まあフレームなんてどんなフレームに乗り換えても当たり前に乗れるし「40キロのスピードが出せていたのにフレーム変えたら35キロしか出せなくなった」ってこともほとんど聞いたことはないです。

でも「40キロ巡行出来ていたのに38キロしか巡行出来なくなった」ってことは周りでもちょくちょくあるんです。

「それはその人のペダリングの特性がフレームの特性とマッチしなくなってしまったんです」

でもマッチしなくなったからといって自分のペダリングの特性に合うまで、「ころころとフレームを交換する」ことなんてできないですよね、だから「フレームの特性に合わせて自分のペダリングを変えていく努力をする」ことになるんです。

まあ正直それである程度はまた走れるようにはなりますけどね。

いまでもマイスターの周りにはフレームを変えてからかなり苦しんでる人が実際にいます。

フレーム選びって本当に怖くて難しいんです。

 

マイスター的なまとめ

・フレームはそれぞれ乗り味やフィーリングが全然違う。

・フレームとはロードバイクのメインパーツでそのマシンの性格や乗り味をほぼ決定づ      ける。

・フレーム剛性とは力強くペダリングした時に発生するフレームの歪みの度合い。

・フレーム剛性によって「硬くてダイレクト」な乗り味や「柔らかくてマイルド」な乗り味などフィーリングの違いがある。

乗り換えて失敗する場合がある、逆に大成功で走力アップも勿論ある

 

いろいろ書きましたがね、やっぱり「乗り換えるとモチベーションも上がるし楽しい」です。

それに良くも悪くもガラッとフィーリングが変わるので、また色んな「チャレンジ」も出来ますし、「自分のポテンシャルの新たな発見」も必ずあります。

フレームによって走らせかたもまた違ってきますしポジションも変わります。

 

是非皆さんもフレームを変えるときには簡単に考えないで、この記事を少しでも参考にして頂いて慎重に悩み、そして大いに楽しんでくださいね。

ではまた!